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【今回のワイナリーは…】
カステル ダージュ / Castell D'Age
【生産者は、こちらの方…】
オリヴィア ジュニェント / Olivia Junyent
日本の秋…澄み渡る青空に気高い雲。
稲、葡萄、柿、栗、梨と次から次へ、香り豊かにみのる農作物。
野や山は織物に糸を重ねるように紅葉に染まる。
この時期、日本の色は、とくに美しい。
春は桜、夏は花火、秋は紅葉、冬は雪…四季折々に美しさはあるけれど、秋の自然の色、重層的な感じが好きで、日本人で良かったと心から思う。
かたや、旅に出ると思うのは、ヨーロッパの都市には、色がある。
統一された街並みと色彩で見事に調和がとれている。
大小さまざまな建築と派手な看板やネオン、電柱と電線が露出して、混沌としている日本の大都市とは大違い。
つねに台風や震災の自然災害にさらされている国だから、都市も再開発前提のスクラップ アンド ビルドになるのはしょうがないけれど…、都市景観が残念すぎよな、と思う。
ヨーロッパの都市の訪問で、唯一、東京と同じ混沌を感じた都市があった。
そこは、スペインのバルセロナで、とても居心地の悪い印象しか残っていない。
サグラダ ファミリア教会やグエル公園、カサ ミラなど一つ一つが大人のテーマパークのようなガウディの作品群は別だけれど。
だけど、そんなバロセロナの唯一の救いが、街の中心から車や地下鉄で10分も移動すれば、青い海だけでなく、緑の海のような広大な畑や森が広がることだった。