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【今回のワイナリーは…】
ドミニク ドゥラン / Dominique Derain
【生産者は、こちらの方…】
ドミニク ドゥラン / Dominique Derain
ワインの王様…ブルゴーニュは、私にとって、とても敷居が高かった。
ボルドーとブルゴーニュの二大産地で比較するなら、私の好みは、繊細で華やかなピノ ノワール。それくらいしか解らない。
「この村名は」ああだ、「このヴィンテージは」こうだ、 「この造り手は」なんたらかんたら。
そんな要素を一つ一つ覚えていると、頭のなかがいっぱいになり、次から次へと溢れだす。それどころか、ワイン教本を開けば、眠くなり、まったく頭に入らない。
そして、あるとき、私は覚えることを諦めました。
そういうことは、ワインを仕事にしている人に任せればいい。
純粋に自分の好きなワインを楽しむ、それに徹すればいいと開き直りました。
そんなブルゴーニュも、本数を重ねるうちに、その複雑さが魅力に思えてきます。すると不思議。ちょっと知識が知りたくなるんですね。そして、普通のワイン飲みが超えることのない、最後の一線を踏み外したのは、あの瞬間!
より深く、もっと知りたい、楽しみたい…そのタイミングで、実現したドメーヌ訪問でした。
初の訪問先は、ブルゴーニュ サン トーバン村のドメーヌ、ドミニク ドゥラン。ブルゴーニュのなかではマイナーな白ワインの産地、その村で造るナチュラルワイン…
けれど、ここはブルゴーニュ。ワインと同じ、上品な造り手が出迎えてくれるに違いない。すると、どうでしょう。よい意味で想像を裏ぎる、造り手の姿がありました。